OHSS(卵巣過剰刺激症候群)






hCGと排卵誘発剤を併用する不妊治療法
「hMG−hCG療法(ゴナドトロピン療法)」を行った際に、
副作用が出ることがあります。



hMG−hCG療法(ゴナドトロピン療法)とは?

この療法は、クロフェミン療法を行っても排卵しない場合に行う不妊の為の治療法です。

卵胞期にhMG投与を1〜2週間行います。
そして、卵胞が多数発育したら次に卵胞を破裂させてくれるhCGを5,000単位投与します。

この治療がうまくいけば、血中のエストラジオールの値は通常時の何倍にも増加し排卵します。

しかし、hMGには強い副作用がある為に以下のような状態に陥ることがあります。

hMG−hCG療法(ゴナドトロピン療法)の副作用

◆OHSS(卵巣過剰刺激症候群)
卵巣がhMG(ヒト閉経ゴナドトロピン)によって、
過剰に刺激される為に胸水や腹水がたまる症状をOHSS(卵巣過剰刺激症候群)と言います。
重症化した場合、血液が濃縮したり、尿が出なくなることもあります。

この疾患が発症する確率は10〜20%と言われています。

◆多胎妊娠
2人以上の胎児を妊娠することを多胎妊娠と言います。


hMG−hCG療法の副作用として、OHSSなどの副作用が起こってしまう訳ですが、
問題になるのはOHSSが重症化した場合です。

血液が濃縮すると血栓ができ、
肺梗塞・心筋梗塞・脳梗塞などの重大な病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。

また、薬の影響で卵巣が腫れるため「茎捻転」が起こり外科的手術を行うこともあります。

OHSSの症状は、もし妊娠していれば妊娠4ヶ月以降に軽快します。
しかし安静が必要であることから長期入院を強いられることもあります。



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